HALFBY

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2026.05.01
「The Sound Of Memory Lane」CDリリース決定!アルバムレビューを公開しました!
ニューアルバム「The Sound Of Memory Lane」、CDリリースが5月27日(水)に決定しました!CDリリースに際して、音楽ライターのドリーミー刑事さんによるレビューを公開!素晴らしい内容になってますのでぜひご覧ください!

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text by ドリーミー刑事

HALFBYが送り出した『The Sound Of Memory Lane』。それは音楽が都市をかたちづくっていた90年代の渋谷へ向かう夢幻の旅。あるいは文化と人間の可能性を問い直す甘美な覚醒装置。

From Kyoto to Hawaii

『innn HAWAII』(2015年)、『LAST ALOHA』(2018年)、そして前作『LOCO』(2021年)からなるHALFBYの〈ハワイ三部作〉。彼が暮らす京都府八幡市から南の楽園へと向けられた憧憬は、両者を隔てる約6600kmという地理的・文化的距離によってチャーミングな訛りへ変容し、スイートな輝きを生み出した。その旅路の途中にCOVID-19とドナルド・トランプが立ちはだかり、日本とアメリカの現実的な距離がいっそう広がったことは皮肉と言うほかないが、この三部作は、彼の作家性が目的地そのものではなく、そこへ至るまでの道程の表現にこそ宿ることを印象づけた。

From Kyoto to Shibuya

長い旅の帰還から4年。次に彼が向かったのは東京・渋谷。京都からは約400km。少し頑張れば日帰りもできる距離である。しかし、そこに「90年代、00年代の」という接頭語がついたならばどうだろう。レコードの聖地と呼ばれ、ひしめき合うショップそのものがミックステープのように機能していた、あの頃の渋谷。HALFBYが描く、時を超えた旅が魅惑的に響かないはずがない。

その旅はいきなりクライマックスから始まる。HALFBYにとって長年のヒーローであるCorneliusをフィーチャーした「Sleep Machine」。人懐っこいメロディとダウンビートという、これぞHALFBYというトラックに対し、Cornelius として長年かけて発明してきたサウンド・シグネチャーを惜しみなく注ぎ込む小山田圭吾。この真正面からの邂逅には、感動的という言葉こそが相応しい。

ここを出発点に、カクバリズムの新鋭ÅlborgのMIYAをボーカルに迎えた「Between Them」ではソフトロックやネオアコへと連なる甘酸っぱい煌めきが広がり、Pacific Coliseumが参加した「Wine Host」では未開のジャンルだったアシッド・ハウスやテクノが持っていた雑然とした熱情が高揚を誘う。そして、偉大なるサンプリング文化へのオマージュのような「Sleep, Dream and New Memories」を経て辿り着くのは、かつて砂原良徳が描き出した地下空港を想起させる「Daydreamer」。

このトラックが切り替わるたび、異なる風景がリスナーの身体を通り過ぎていく感覚。それは混ざり合うはずのなかった音楽が、一人のリスナーの中で、レコードショップの中で、あるいは街全体で交配していた、かつての渋谷の追体験に他ならない。一つの音楽作品の中に、街と時代の記憶を再構築したHALFBYのDJ/トラックメーカーとしての創造性と編集力。そのひとつの到達点が、このアルバムには明確に刻まれている。

そして蛇足を承知で付け加えるなら、この『The Sound Of Memory Lane』というアルバムは、崇拝の対象を過度に限定し、受け手の視野を狭めていく近年のチャーチ・マーケティング的手法に対するカウンターと捉えることもできる。本作が呼び起こす90年代カルチャーが残した最大の遺産。それは、人はいくつもの異なる美を同時に愛し、世界の広大さを面白がる想像力を備えていることをシーン全体で体現したことだ。小山田圭吾が主宰していたTrattoria Records も、ラブ・タンバリンズやカヒミ・カリィをリリースしたCrue-L Recordsも、ポップカルチャーの受け手の感受性を信じて多様な種を蒔いた。ありとあらゆる言葉を知って何も言えなくなってしまった現代において、こうした博愛的好奇心と言うべきアティテュードを受け継いだ作品を、HALFBYがSECOND ROYAL RECORDSというインディー精神の最良を京都で育んできたレーベルからリリースすることに、何か大きな物語を感じずにはいられない。最終曲「Twilight Tone」で鳴り響く、二度と戻らない日々に捧げられたようなセンチメンタルなギターに混ざりあう、未来を肯定するピアノとホーンの音を聴きながらそんなことを考えた。

話を戻す。最後に触れておきたいのは、HALFBYのメロディ・メーカーとしての確かな才だ。これまでにも北里彰久(Alfred Beach Sandal)、王舟、mei eharaにGinger Rootといった才能に溢れたシンガーをフィーチャーし数々のキラーチューンを生み出してきた彼だが、本作でも前述のMIYAをはじめ、Dante Elephante、Sui Zhen、Marina Bを迎えた歌モノは、どれがシングル・カットされても不思議ではないほどにキャッチー。その充実ぶりはいつかHALFBYによるソングブック的なアルバムも聴けるのではないかという期待を抱かせるが、まずは毎回のように売り切れてしまうフィジカルを買い逃さないよう、リリースを注視したい。



永遠のマイヒーロー Corneliusをはじめ、 Dante Elepahnte、Miya(Ålborg)、Sui Zhen、Marina B、Pacific Coliseumなど、世界各国から多彩なゲストを迎えた超意欲作。ハワイ三部作以降のバレアリックなダンスミュージック解釈は、チェリーレッドやラフ・トレード的な英国マナーを下敷きにしたドリーミーなエッセンスを加えてネクスト・フェーズへ。オルタナティブな90年代をトレースしながら、アルバムのテーマの一つでもあるノスタルジーにコネクトしてみせた、1人ラマ・ランチ状態のザ・サウンド・オブ・メモリー・レーン。

ARTIST:HALFBY
TITLE:The Sound Of Memory Lane
FORMAT:CD (SRCD-075)
PRICE:¥2,700+税
LABEL:SECOND ROYAL RECORDS
RELEASE:2026年5月27日(水)

TRACK LIST:
1.Sleep Machine feat. Cornelius
2.Between Them feat. MIYA (Ålborg)
3.Wine Host (Rework) feat. Pacific Coliseum
4.I Pawned It feat. Dante Elephante
5.After Hours (Eternal Homies)
6.Sleep, Dream and New Memories (※)
7.Daydreamer
8.Unknown Journey feat. Sui Zhen
9.We Love You
10.Droplets feat. Marina B
11.Twilight Tone
※ M-6:デジタル配信なし / CD等フィジカルのみ収録

オフィシャル・ショップ予約:
https://shop.secondroyal.com/?pid=191701385

配信リンク:
https://big-up.style/9e2wKOv6h8

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【お詫び】
CDのジャケットおよび歌詞カードに記載の曲順表記に誤りがございます。正しくは以下の通りとなります。何卒ご了承ください。
誤)
07. Unknown Journey feat. Sui Zhen
08. Daydreamer

正)
07. Daydreamer
08. Unknown Journey feat. Sui Zhen

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そして各地大盛況の新作リリースパーティー、京都番外編開催決定!ゲストに京都METROの伝説パーティPOP MANIAからMIMUさんに加え、MAKOTO ONO(TOSS&VOLLEY)&SATORU ONOの小野ブラザーズと、それぞれ20年以上の付き合いがある旧知の面々を迎えます!会場はHALFBY活動以前からお世話になっている京都の大先輩、元PAT detective/bambini矢田さんのお店バンガロー。とすでにエモさ爆発してますが、チャージも安めに設定してますのでぜひお気軽にお越しください!美味しいビールとグッドミュージックを用意してお待ちしてます!



2026年5月16日(土)
HALFBY「The Sound Of Memory Lane」Release Party
- Extra Episode: kyoto -
会場:京都BUNGALOW
DJ:HALFBY / MIMU / MAKOTO ONO / SATORU ONO / OSANAI

START:17:00 CLOSE:22:00
ENTRANCE FEE:1000円
INFO:BUNGALOW (京都市下京区四条通堀川東入柏屋町15 / 075-256-8205)